非常用電源の負荷試験
有事の際に起動するスプリンクラー設備や屋内消火栓ポンプ、排煙機などを動かす力を負荷と呼びます。
それらの負荷を擬似的に発生させ、非常時に消防設備が稼働できる実際の発電が出るかを試験するのが目的です。
負荷実験の必要性
法令では、なぜ30%出力負荷確認の実施義務があるのか?
法令より非常用自家発電設備の管理者には消火活動に必要なスプリンクラー設備や消火栓ポンプを動かす為の最低30%以上の出力確認点検が義務付けられています。
設備の点検不足による二次災害は施設責任となります!
月次点検等で行なっている無負荷運転(空ふかし)だけを行っていると、エンジン内にカーボンが堆積されます。
その為、1年に1回は、30%以上の負荷運転を行い、堆積されたカーボンを燃焼排出させておかなければ非常時に発電機が正常に動かず、消火活動に支障が出る怖れがあります。東日本大震災を契機に消防法改正が行われ、年に1回の負荷試験が義務になりました。
法令による罰則等
法令 | 対象者 | 罰則 |
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消防法 ※総務省 |
点検報告をしない者又は虚偽の報告をした者 (消防法第44条11号) |
30万円以下の罰金又は拘留 |
上記従業者等の法人(消防法第45条3号) | 最高で1億円の罰金及び刑事責任 |
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負荷試験は、非常用発電機が「動作するか否か」ではなく、「非常時に確実に発電ができるか否か」を判定する重要な試験です。
万が一の際に非常用発電機が正常に稼働しなかった場合、人命に関わる重大な二次災害が起きるリスクがあります。
コンプラインス遵守はもとより、「非常時に人命を守る」この責務を果たすことこそが何よりもの最重要事項です。
発電設備の不具合と原因
震災時に点検不備による非常用自家発電機のトラブル事例
2011年東日本大震災時に、非常用自家発電機が整備不良等の理由で、正常に稼働できないものがありました。
全体の大多数が整備不良に起因するものという結果が出ています。
点検・整備不良の原因
定期点検での 無負荷(空ふかし)運転 |
非常用発電機の97%はディーゼル発電機。ディーゼルエンジンは無負荷・低負荷運転の結果、湿ったカーボンが発生し蓄積されます。そのままにしておくと排気管からの出火やエンジンの損傷、破壊などの原因になりかねません。 |
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コストがかかる 模擬負荷試験 |
実負荷試験より、効果的な模擬負荷試験はコストがかかるため、安全面は分かっていたが行われないケースがあります。 |
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万が一に事態に備えて非常用発電機の負荷試験を行うことで、いつでも発電機が動かせる体制を維持することが重要です。
私たちは専門知識をもったプロの精鋭集団です!
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最短わずか2時間!従来、数時間かかっていた準備時間が「約30分」に短縮。トータルで半日から1日かかっていた作業を、約2時間~半日で完了します。軽量コンパクトタイプの疑似負荷試験機で発電機の近くまで搬入出来る為、ケーブルの布設時間も短縮する事を可能にしています。
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無停電・トラブル防止で
万全!安心安全!停電することなく負荷試験を行うことができ、発電機の状態を確認しながら徐々に負荷をかけていきます。全館停電をする必要もない為、停電が難しい施設でも安心して試験を実施することができるようになりました。
よくあるご質問
万が一、発電機に不良があった際も適切な修理やメンテンナスのお見積もり・ご提案をさせていただきます。
無負荷運転との違いはなんですか?
無負荷運転では発電機のエンジンを掛けるだけ(空ふかし)ですが、負荷試験では実際に負荷をかけて発電を行う事で、非常時の運用に近い状態で試験を行い、運転データを取得します。
お見積もりを依頼する際にはどのような情報が必要ですか?
自家発電設備の発電容量(消防設備点検報告書の写しのご提出でも可能です)、自家発電設備の設置場所などの情報をもとにお見積もり可能です。建物の規模や状況により事前に無料の現地調査を実施させていただく場合がございます。